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zoom RSS ルアンナムターの一期一会

<<   作成日時 : 2006/10/04 11:09   >>

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久しぶりに行ったルアンナムター。

天気は今ひとつはっきりしないが、とりあえず市場に行ってみる。
どの町に行っても、まずは人々の生活が感じられる市場には必ず足を運ぶ事にしている。

ルアンナムターの市場も他の町のそれと変わらず、路上には近くで採れた山菜や野菜が並べられ、これらを売るおばちゃんは外国人観光客であろうとお構いなしに
「安いよ、買ってよ」
と声をかける。

と、そのおばちゃんたちの前に立ち尽くす欧米人の青年と目が合った。

元気なく、「ハーイ」と声をかけてくる彼の手にはパナソニックのデジタルカメラが…。

僕が持っていたデジタル一眼レフに視線を送りながら、彼はその悩みを僕に打ち明けた。

「ラオスには初めて来たんだ」
「人の生活の写真が撮りたいと思って、声をかけるんだけど、この国の人はカメラを向けるとみんな逃げちゃうんだよ」
「あなたはどうやって写真を撮ってるの?」

真面目な男だった。

そこで僕がデモンストレーションをして見せる。

近くで筍を売っていたおばちゃんに声をかける。
「筍、どこで採れたの?」
「いくらで売ってるの?」
「美味しい?」
「どうやって調理するの?」
「商売はどう?」
「売れてる?」
そんな会話をしたあとで、
「写真を撮ってもいい?」
と続ける。
場合によっては、自分の立場(ラオスが好きでラオス人の写真を撮ってる)を説明する事もある。

これを
「ああ、あなたは言葉ができるからな」
で、片付けてしまう人もいる。
が、大切なのは被写体との距離の詰め方だ。

いきなり近づいて行って
「写真を撮ってもいいか?」
と聞けば、当然相手はびびる。

彼はしばらく僕について廻った。

彼は真面目で大人しいタイプだったので、おどけたり笑顔を振りまいたりして相手に近づく事が苦手だったみたいだ。
市場内で二人してカメラを構える。
それに気が付いた売り子の女性が、
「タイフープ・タイフープ・ニム・デー・ニム・デー」(写真撮ってるよ。笑って笑って)
と、笑いながら他の人に言う。

僕も
「ニム・デー」
と言いながら、笑いながらシャッターを切る。
ふと見ると、彼も笑顔でシャッターを切っていた。

「まだこの辺で写真を撮ってるよ」
と言う彼に
「Good Luck」
と声をかけ、借りたオートバイで旧市街に向かう。

特に当てがあるわけではないが、以前、自転車で旧市街に行った時にはいい出会いがあり、なんとなくではあるが、旧市街には好感を持っているのだ。

空港近くの小さな市場に立ち寄ったあと、ター川を下る舟がでる船着場に行ってみる。

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毎日降り続く雨で近くの道は水没、浅そうなところを強引にバイクで突っ切る。

船着場では大勢の人が舟に乗り込み、出発を待っているところだった。

と、昨日の夜、同じ宿にチェックインしたオーストラリア人の男性と再会。
彼は朝早くチェックアウトし、舟でNa Lae(ナー・レー)に行くと言っていたが、まだ出発してなかったのか…。

彼に
「まだ出てなかったのか」
と言うと
「そうなんだよ。朝7時半にここに来て、もう5時間も待ってるんだ」
と、ちょっと疲れた表情で答えた。

彼は昨日、中国の雲南からやって来て、これから友達がいるタイに向かうんだと言っていたが、昨夜、彼がいた隣のバンガローからは辛そうな咳が聞こえていて、今、僕と喋っている最中も何度も咳をし、鼻をかむ。
「風邪?ひどいの?」
「中国からのバスでね」
「エアコンがすごくきいていたんだ」
「しかも、その中でみんながタバコを吸うんだよ」
「そうかぁ、大変だったね。気をつけて」

舟は2隻あったが、彼の乗っていないほうの舟が先に出発していった。
「写真を撮ってくれない?」
まだ時間がかかりそうだとみた彼は、そう言って鞄の中からEOS REBELを取り出し、僕に渡した。
舟に乗っている彼のアップと、周りの風景も取り込んだ引きのショットを撮って彼に渡した。
「ナイス・フォト」
「サンキュー」

舟が出るまで彼とたわいもない話をして過ごす。

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と、舟の出発が遅れている理由が唐突にわかった。

なんと、水牛を乗せるらしいのだ。

「え?こいつも行くの?」

水牛を引っ張るラオス人に聞くと、すました顔で「チャオ」(うん)と言う。

状況がわからないオーストラリア人に
「彼女と一緒のトリップだそうだ」
と言うと、彼は目を大きく見開き、
「With her?」
と言って、「彼女」と彼女を引っ張るラオス人たちを見つめた。

しかし、すぐにカメラを取り出し、その様子を撮影しだす彼。
僕は陸からだったが、舟に乗っていた彼はもっと至近距離だったので迫力がある絵が撮れたに違いない。

彼女は激しく抵抗していたが、男ら数人に引っ張られ、最終的には足をロープで縛られて舟に乗せられた。

揺れるので舟から一時降ろされていたラオス人たちも再び舟に乗り込む。

彼と握手をしてお互いの旅の無事を祈る。

オージーがよく言うように
「G’Day Mate」(グッダイ・マイト)
と言うと満面の笑みで
「Thank You」
と言って、再び僕の手を強く握った。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
良い文章を読ませてもらいました。
写真を撮るときのコミュニケーションは大事ですね。
ルアンナムター、ムアンシン地方を旅行した時、土地のラオス人はあまり写真を撮ってほしくないように感じました。また、ガイドブックにも無遠慮に写真を撮らないように注意があったことも自分の気持ちに影響したかもしれません。
今年の旅行では、ルアンパバーンからムアンゴイ、ルアンナムターと回ってフエイサイからタイに出るのが周遊のメインルートになっていると感じました。
ろっきい
2006/10/04 13:14
いい旅していますね。
いいコミュニケーション(言葉だけでなく、表情、アイコンタクト)がよりいっそう旅も写真も充実させてくれますね。私もいいコミュニケーションが出来た被写体の写真はいい表情しています。ラオスの人の表情はなんかホッとします。
ito-ani
2006/10/04 23:15
旅はいろんなことにあい、いろんな人に会い・・
こちらも一緒に旅をしている気分になれます。^^
なるほど、
カメラを向ける前に、会話から、、ですね?(^▽^)
てぬきやマイルス
2006/10/04 23:54
こんにちは
すてきな日記に心が安らぎました。
知らない人の写真撮るのって難しいと思っていました。
が、ラオスに行ったときはそんなことは全くありませんでした。特にルアンパパーンやバンビエンでは逆に大人も子供もニコニコ寄って来てきて、積極的にポージングしてくれたりして。私の心が旅をしているうちにオープンになって、ラオス語はできなくても、なんとなく打ち解けることができていたのかな、、と思います。
コミュニケーションって大事ですね。

旅のつづき楽しみにしてます!
きん(インド)
2006/10/05 21:07
いいですね〜のんびりとながれていきますね〜憧れます
aki
2006/10/06 10:24
皆さん、コメントどうもありがとう。
僕のルアンナムター1泊2日はこんな感じでした。
旅の中で何か嫌な事があると大抵の人はそれをしばらく引きずってしまいますが、自分の心がマイナス方向にシフトしている時は、いい出会いを呼び込めません。

「いつも心をニュートラルに」

これは、僕が常に旅先で心がけている事です。

皆さん、良い旅を!
Gucchi
2006/10/06 10:39

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