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仕事柄、雑誌の編集者とよく会うが、彼らの口から「本が売れない」という話をよく聞く。 「活字離れ」 そんな言葉もよく耳にするが、離れているのは活字だけじゃなく、いろいろな物への興味を持てなくなってきているようだ。 最近、同年代の人との間で 「イマドキの人」 の話題がよく出る。 まあ、それはいつの時代もあった事で、要するに自分もそういう歳になったという事に過ぎないのだが、テレビなどを観ていても、どちらかと言うと今の世代をネガティブな切り口で切った番組をよく見かけるようになった。 そして、それは 「イマドキの若者はまったく!」 という、今までのものとは違い、 「社会が病んでいる」 「やがてこの国は滅ぶ」 的な話で、必ず見終わったあと暗い気持ちになる内容だ。 正直、明確な打開策や解決策の提示が出来ないのなら、むやみにそういう内容の番組を放送してほしくないとさえ思うのだが、作る側は自分たちが作ったなんらかの意味に自信を持っているのだろう。 ひょっとすると迷いながら作ってるのかもしれないが。 「車は要らない。自転車でいい」 「旅には出ない。言葉も通じないし面倒臭い」 「これといってやりたい事はない」 考えなくちゃならないのは、これがこれからの世の中のデフォルトになるという事だ。 つまり、 「欲しいスポーツカーがある」 「旅をしたいのでバイトでお金を貯める」 「やりたい事があるのでそのために勉強する」 こういう人は 特殊な人 もちろん、そういう人がいなくなる筈はない。 しかし、数の上では圧倒的にそれを理解できない人のほうが多い世の中になるという事。 ただ、何に対しても興味が持てないと言いながら、実は今、そういう世代の人たちが最も時間とお金をかけているのが、 他人とのコミュニケーション それは、直接誰かと話をするという事だけではなく、ネットの掲示板だったり、SNS、一方的に発信するブログも、実は誰かとコミュニケーションしたい表れである。 よく 「人間は一人では生きていけない」 と言うけれど、仮に自分の部屋に閉じ篭って誰にも会わないといった生活をしている人だとしても、テレビも観ない、本も読まない、ゲームもしない、ネットもやらない、メールもしない。そういう人は少ないように思う。 車は売れなくても携帯電話は売れる。 でも、コミュニケーションツールである携帯電話さえ売れなくなってしまった時に、本当の意味での社会の崩壊がやって来るような気がする。 |
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