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zoom RSS トゥクトゥクに乗った神様

<<   作成日時 : 2009/04/30 15:52   >>

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自分は時々とんでもない無茶をする事がある。

そういう時、ほとんど思考は停止状態で、ただ体が動いているだけである。
97年にもラオスで国道13号線を4時間ほど歩いた事があったけど、昨年も実はこんな事をしていた。

ムアンクーンのゲストハウスの女主人は
「遠くない」
と言ったが、ムアンクーンの町からジャールのサイト4までの距離は片道5km。
午後2時頃に町を出て、歩き続けること1時間半近く、丘の上にあるサイト4は案内表示が全くなかったので、途中途中の村で聞きながらようやく探し当てた。
そして、また来た道を1時間以上かけてゲストハウスまで戻って、宿の女の子に
「サイト4に行ってきた」
と言うと、
「え?歩いて行ったの?すごいね」
と驚かれてしまった。

ポーンサワンへと戻るソンテウの出発時間は、サイト4に行く前に女主人に聞いていて、彼女は
「6時」
と言ったので、余裕を持って5時前に帰ってきたのだが、これも女の子に聞くと
「人がいないと出発しない」
との事。
キウロット(車乗り場)に行って、近くにいた人にも聞いてみたが、
「客がもういないよ」
と、かなりショッキングな話。

スケジュール的にはなんとしても今日、ポーンサワンに戻らなくてはならない。

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仕方なく、ポーンサワン方向に向かって歩き出す。
ムアンクーンからポーンサワンまでの距離はおよそ30km。
1時間に4km歩けるとして、7時間以上かかる計算だ。

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夕暮れ時とあって、気温も少し下がり、空のグラデーションも美しいが、足はどんどん痛くなってくる。

途中で水を買った店では店のおばさんに呆れられ、自転車に乗った少年たちには
「死ぬよ」
と笑われた。

それでも10km以上歩き、家の軒先に木のベンチがあったので一休み。
すると、家の主人が出てきたので、ポーンサワンまでの距離を聞いてみたところ、
「12km」
お!、思ったより進んでいる。
「3時間か」
しかし、家の主人はやはり信じられないという顔をして、
「3時間なんて歩けないよ」
と言う。
だって、仕方ないじゃん…。

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この家を出る頃にはすっかり日も落ち、月明かりが照らす夜の道をとぼとぼ歩く。
犬がワンワン吠えてあとからついて来たりするので、追い払うために小枝を用意。
気を抜いたらやられる。うわ〜、怖ぇ〜。

まだ、ジャール平原にも辿り着かないのか…。

先ほどの家を出てから40分以上、標識もなく、自分が今どの辺にいるのかすらさっぱりわからない。

と!

後方から懐かしいエンジン音と、ヘッドライトの明かりが…。
真っ暗だったアスファルトに自分の影が長く伸びる。

あー、トゥクトゥクだー!

思わず手を挙げ停まったトゥクトゥクに駆け寄る。
「どこに行くんだ?」
これは、ドライバーではなく自分が言った言葉である。

彼は自分の兄弟を村まで送って、ポーンサワンの町まで帰るところだという。

なんというラッキーさ。

しかも値段を聞くと
「う〜ん、ガソリン代が高いからね〜」
「一人でしょ」
「30000kipね」
え?さ、3万キップ(300円ちょい)!?
君、本当はトゥクトゥクのドライバーじゃなくて神様でしょ。
もちろん、即決して乗り込む。
もう自分の足は限界に近い。ここで仮に彼が
「10万キップ」
と言ってても、きっと乗り込んだに違いない。

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ポーンサワンの町まではそこからトゥクトゥクで30分以上かかった。
とても12kmどころの距離ではない。
トゥクトゥクはちょっと寒かったが、世の中にこんな快適な乗り物はないと思った。

彼は市場の脇で自分を降ろすと、まったく普通に走り去って行った。
自分はその後姿を見送ってから、宿へと歩きだした。

明日はボリカムサイまで11時間バスに揺られなくてはならない。

(写真は上から)
・ジャール サイト4
・タートチョンペットから見たムアンクーンの町並み
・ムアンクーン郊外
・ベトナム戦争の時に破壊されたフランスの病院
・ポーンサワンで客待ち中のトゥクトゥク(彼ではない)

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